Westpac Banking Corp (WBC.AX)の声明
経済政策見通し
オーストラリアのウエストパック銀行は、来年以内に貨幣政策がより緩和的になる可能性があると述べています。これは、前の半年の四半期平均に比べて第1四半期の未監査の純利益が減少したと発表しました。
株価動向
2324 GMT時点で、ウエストパックの株価は0.2%下落し、A$24.515で取引されています。セッションの開始時には最大0.9%下落しました。
経済の展望
同行は、低い失業率と企業部門の健全な財務状況に支えられ、経済が抵抗力を維持すると予想しています。
金利とインフレーション
オーストラリアの中央銀行は2022年5月以来、インフレを抑えるために利上げを425ベーシスポイント実施し、現在も目標の2-3%を大きく上回っています。
CEOの発言
CEOのPeter Kingは、「経済の減速と収束するインフレ圧力が、来年以内に貨幣政策がより緩和的になる余地を提供するはずだ」と述べています。
四半期の利益減少
2023年第2四半期と比較して、2023年12月末に終了した3か月間の未監査の純利益は15億ドル(9億7860万ドル)で、前半年の四半期平均より6%減少しています。
利益減少の理由
不換頭対応の注記項目の影響によるものとしています。
市況の見方
Smoling StockbrokingのMDであるBrad Smoling氏は、「不動産部門への大規模な露出と急激な金利上昇が影響し始めています。もし利上げがないままだと、これはウエストパックや他のオーストラリア銀行にとって大きな問題になるでしょう」と述べています。
金利とマージン
ウエストパックのマージンも、2年近い高金利が住宅ローンの返済コストを上昇させたことで影響を受けました。これに加えて維持されるインフレが銀行間で激しい競争を引き起こし、利益率を平坦化させました。
信用リスクと資本規制
2023年下半期から4ベーシスポイント減少した、2023年12月末におけるウエストパックのコア純利息差は1.80%でした。
債務不履行率の上昇
CEOのKingは、「信用リスクの観点から、ビジネスのストレスが軽減され、90日以上の住宅ローン不履行が増加しており、現在の厳しい経済環境をうまく管理していることを反映しています」と述べています。
債務不履行率の増加
オーストラリアの総貸出残高に対する90日以上の住宅ローンの支払い遅延率は、2023年12月末時点で0.95%で、それは9ベーシスポイント増加しています。
資本規制比率の状況
ウエストパックのコモン・イクイティ・ティア1比率は、2023年12月末時点で12.3%であり、これは2023年9月末時点の12.4%から減少しています。