1月の日本の輸出は、自動車や自動車部品の米国向け出荷や中国の半導体製造装置への需要によって推進され、広範な経済の弱さへの懸念が高まる中で、予想を上回る増加を記録しました。
水曜日に発表された財務省のデータによると、日本の輸出は前年同月比11.9%増の増加し、ロイターの調査で予想された9.5%の増加や前月の9.7%の増加よりも速いペースでした。
活発な輸出は、経済のさらなる衰退への懸念を和らげる可能性がありますが、ロイターの短観調査によれば、2月には製造業者の業況感が急激に悪化し、10か月ぶりに楽観的な人数を上回り、悲観的な人数が増えました。
一部のアナリストは、堅調な輸出データに過度に注目することに警告しました。中国向け出荷は前年比29.2%増加したが、昨年はより静かな旧正月の期間が1月にあたり、比較が歪んでいると指摘しました。
一方、輸出額の上昇にはより弱い円が大きな役割を果たしており、需要の増加よりもその影響が大きい可能性があります。
「米国経済が減速しており、ヨーロッパが不況にあるため、弱まる傾向にある日本の輸出に楽観的になる理由はありません」と、農林中金総研のチーフエコノミストである南健志氏は述べています。
これらの指標の一連の発表は、先週のデータに続き、日本が予想外にも四半期に不況に陥り、世界第三位の経済国からドイツにその座を譲ったことを示しています。
昨年から、賃金と物価上昇が十分に加速すれば、日本銀行が3月か4月にもマイナス金利政策からの撤退を行う可能性が高まっています。
しかし、最近の弱いデータから、日本企業が十分に賃金を上げて安定した持続可能なインフレを達成することに消極的になる可能性があるとの懸念が広がっています。この数十年間、日本はデフレ志向に陥っています。
ロイター短観指数によれば、2月の製造業者の業況感は前月のプラス6からマイナス1に急落し、昨年4月以来の初のマイナス読み取りとなりました。この指数は5月にプラス6に回復する見通しです。
また、貿易データでは輸入が9.6%減少し、中央値予想の8.4%減少を下回りました。
貿易収支は1兆7580億円(117.3億ドル)の赤字であり、中央値予想の1兆9260億円の赤字よりも小さい赤
字となりました。