不正行為を認めたカービー氏の背景
2024年9月16日、元バーンダールキャピタル証券の取締役であったダニエル・カービー氏がメルボルン裁判所に出廷し、不正行為に関する罪状を認めました。この件は、バーンダールキャピタル証券がオーバーザカウンターデリバティブを提供する企業として倒産した後の出来事です。彼は、金融サービスに関連する不正行為や、取締役としての職務を不正に利用したこと、そして監査人に虚偽の情報を提供したことに関して有罪を認めました。
企業ライセンスの取り消しと不正行為
バーンダールキャピタル証券は、2018年11月22日にオーストラリア証券投資委員会(ASIC)によって金融サービスに関連する不正行為のためライセンスを取り消されました。カービー氏は、このライセンスが取り消された直後に、違法に資金を移転し、自身や関連する者の利益を図ろうとしました。また、これらの資金移動の一部は、ライセンス取り消し後数時間以内に行われました。
監査人への虚偽報告
さらに、カービー氏はバーンダールキャピタル証券の監査人に対して、海外口座にある資金額について虚偽の情報を提出していました。実際には、これらの資金や口座は存在しないか、極めて不正確でした。バーンダールキャピタル証券のライセンスには、1億円以上の正味資産を維持し、監査済みの財務報告書を提出する義務がありました。
カービー氏は、2024年9月30日にオーストラリア連邦裁判所での判決を待っています。