ドルは週末にかけて強い上昇を見せ、2年ぶりの高値近くに達しています。一方で、円は弱含みが続き、5か月ぶりの安値に達しました。この動きは、米金利見通しの高止まりと日銀の政策スタンスに大きく影響されています。
米金利政策がドルを押し上げる
米連邦準備制度（FRB）は、来年の利下げが限定的であるとの見通しを示しました。これにより、ドルは他通貨に対して強さを維持しています。一方で、日銀は政策金利を据え置き、利上げの時期について明確な姿勢を示していません。この差が円の弱さを助長しています。
円安の背景にある日銀の政策
日銀は、さらなる利上げの可能性を慎重に見極めています。一部の投資家は2024年1月の利上げを期待していましたが、現時点では3月に実施される可能性が高いと考えられています。このため、短期的にはドル/円相場のさらなる上昇が予想されます。
その他の通貨市場の動き
豪ドルとニュージーランドドルは、週内で2%以上の下落を記録しています。また、イギリスのポンドは1か月ぶりの安値に達しました。英中央銀行は政策金利を据え置きましたが、市場では今後の利下げの可能性が織り込まれています。
米国のコアPCE価格指数の発表が控えており、これは米金利見通しに影響を与える可能性があります。このデータ次第で、ドルの動向がさらに注目されるでしょう。
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