中東における新たな拠点、リヤドオフィス開設
香港証券取引所(HKEX)は、2025年にサウジアラビアのリヤドにオフィスを開設する予定です。この新オフィスの開設は、HKEXの中東における存在感を強め、中国と中東の市場連携を一層促進するための重要な一歩とされています。HKEXはこれまでにも中東市場と多くの協力を進めており、今回のリヤドオフィス設立は、その活動をさらに広げる狙いがあります。
香港証券取引所のCEOが語るリヤド進出の意義
HKEXのCEOであるボニー・Y・チャン氏は「中東におけるリヤドオフィスの開設を非常に喜んでいます。これは急成長する地域において、HKEXが投資家と機会を繋ぐための重要な役割を果たすことを意味しています。」と述べました。このリヤドオフィスは、北京、ロンドン、ニューヨーク、上海、シンガポールのオフィスに続く新たな拠点として、より広範なグローバルカバレッジを提供し、中東のクライアントが香港の流動性豊かな資本市場にアクセスしやすくなると期待されています。
中東市場との協力を通じた連携強化
HKEXはすでに中東地域の市場との関係強化に向けた取り組みを進めており、サウジタダウルグループとの覚書(MoU)締結や、中東を対象とした初のETFの上場を実現しました。さらに、香港上場のETFがサウジ市場に上場することは、香港とサウジアラビア間の市場連携をさらに強固にするものであり、中国と中東の資本市場を結ぶHKEXの役割がますます重要になるでしょう。
アジアと中東の資本市場連携の新たな展望
HKEXのリヤドオフィスの開設は、アジアと中東間の資本市場連携を一層促進し、両地域の投資機会の拡大に貢献すると期待されています。今後もHKEXは、リヤドをはじめとする中東市場と強い連携を築き、投資家にとって魅力的な市場アクセスを提供していく方針です。