記録的な月間クリアリング量
2024年5月、日本証券クリアリング機構(JSCC)の金利スワップ取引(IRS)のクリアリング量が314兆円に達し、3か月連続で月間記録を更新しました。JSCCは2012年にIRSクリアリングサービスを開始して以来、機能の改善を続けてきました。
ユーザーの利便性向上
最近では、スワップ実行からクリアリングまでのSTP(Straight Through Processing)の強化や、上場金利商品とのクロスマージンの拡大など、ユーザーの利便性と効率性を高める措置を進めています。これらの改善によって、クリアリングサービスはより効率的かつ信頼性の高いものとなり、クリアリング量の拡大に寄与しています。
金利ヘッジの需要増加
日本銀行の最近の金融政策の変化を受け、金利ヘッジの需要が増加しています。これにより、2024年3月以降、クリアリング量は急速に増加し、月間記録を更新し続けています。
JSCCのコミットメント
JSCCの社長兼CEOである小沼康之氏は、「競争力のあるサービスを強化しながら、リスク管理基準を維持していくことに全力を尽くしています。我々のクリアリングサービスが拡大したことを喜んでいます。金利ヘッジの需要が今後も増加すると確信しており、JSCCのクリアリングサービスを世界中に広めていくことを目指しています」とコメントしています。