Wiseは、2025会計年度第2四半期において顧客数とクロスボーダー取引量の大幅な増加を記録しました。特に既存顧客からの紹介により、Wiseの利用者は前年比23%増の890万人に達しました。この結果、クロスボーダー取引量は前年比20%増の352億ポンドに拡大し、顧客預金も同じく20%増加しました。Wiseの第2四半期における成長は、クロスボーダー取引量の増加が主な要因です。
国際送金取引量の増加
Wiseは第2四半期にクロスボーダー取引の料金を見直し、持続的な成長を目指して価格を引き下げました。その結果、クロスボーダー取引の手数料率は前年比8ベーシスポイント減少し、59ベーシスポイントとなりました。この減少のうち6ベーシスポイントは価格の引き下げによるものであり、2ベーシスポイントは取引の構成の変化によるものです。Wiseは価格見直しを進めることで、国際送金サービスのコスト削減を図っています。
新たな市場でのライセンス取得
Wiseはインド、オーストラリア、ブラジルでの新たな規制承認を受け、さらなるサービスの拡大を目指しています。特にインドでは、送金制限の緩和により市場シェアの拡大が期待されます。また、オーストラリアでは投資商品の提供が可能となり、ブラジルでは支払いシステムへの直接接続が実現する見込みです。
今後の展望
2025会計年度の第1半期における基礎利益率は76%と高水準を維持しています。Wiseは今後もさらなる成長と市場拡大を目指し、コストの最適化とサービス改善に注力していく予定です。Wiseのクロスボーダー取引の成長は、引き続き企業の収益増加を支える重要な要素となるでしょう。